「金の国 水の国」
このマンガがすごい!つながりで、岩本ナオ先生の「金の国 水の国」をご紹介。
この作品は、2017年のこのマンガがすごい!のオンナ編で1位になっています。
1巻で完結しています。よく1巻でまとまってるな〜と感心してしまう内容です。
架空の世界のお話ですが、恋愛あり、政治的な駆け引きありで、歴史物のような読み応えです。
A国は、商業的に栄えているけれど、資源が乏しい砂と岩の国。中東の衣服や建物を参考にされた描写です。
B国は水と緑の豊かな国。けれど、戦さの影響で町が無くなったり事業が頓挫したりで、不景気。出てくる名前から、モンゴル圏の文化を参考にされているようです。
A国、B国のいさかいを収めるために、神様が仲裁に入り、A国は国で1番美しい娘をB国に嫁にやり、B国は国で1番賢い若者をA国に婿にやることになります。
しかし、A国は、美しい娘の代わりに子猫を、B国は賢い若者の代わりに子犬を送ったのでした。
A国で犬の夫を送られた93番目の王女、サーラ。ぽっちゃりしていて心優しいお姫様です。子犬が送られてきたことが王様にバレたらまた戦争になりかねない、子犬も殺されてしまうに違いない。そこで、夫が来たふりをして子犬を飼うことにします。
一方、B国の子猫を送られた若者、ナランバヤルもそのまま子猫を飼うことにします。
お互い、そんな境遇とは知らないまま、偶然出会った時のエピソードが好きなんです。
それはまた次回に。