「金の国 水の国」お気に入りエピソード
サーラとナランバヤルが偶然出会った時。
洞穴に落ちた子犬のルクマンをナランバヤルが助けて、サーラはお礼に持参したお弁当を振舞います。ナランバヤルの子猫のオドンチメグも料理にありつきます。「オドンチメグ」はモンゴルの名前のようです。これ、音読したくなりませんか?
オドンチメグオドンチメグオドンチメグ。
「ナランバヤル」も音読したくなります。
ナランバヤルナランバヤルナランバヤル。
けっこうすんなり言えます。
エピソードに戻りまして、警戒心のないサーラにナランバヤルが
「あっしが悪い奴だったらどうすんだよ」
サーラは「家族にオドンチメグ(星の輝き)なんて名前をつける方に悪い人はいませんわ」と返します。ナランバヤルがぶわわと照れて、恋の始まりを予感させるのですよ。
2人の人柄が短い場面なのにわかる、よいシーンです。
他のキャラクターも個性的です。
わたしが好きなのは、暗殺もやってのけるA国の従者、ライララ。シンプルな造形で、感情の変化を目だけで表してている場面があり、それで十分気持ちの移り変わりがわかるところが、岩本ナオ、すごい!と思います。
「金の国 水の国」、おススメです。